「イカダを作らず、船にけん引してもらう」TBSの冒険少年、無人島イカダ脱出企画にやらせ告発

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 昨年秋、ある番組スタッフを名乗る人物から1通のメッセージが「文春オンライン」のもとに届いた。そこに記されていたのは「脱出島」企画で疲弊する現場スタッフの悲鳴と、その原因となったという“過剰演出”への憤りだった。

 実際に「文春オンライン特集班」が現地取材を進めると、番組の常連である絶対的王者・あばれる君(35)が漕ぐイカダが小船に牽引されるシーンや、スタッフが出演者のイカダや小道具を組み立てる姿など、様々な“疑惑”の瞬間を目にすることになった。

(中略)

なかでも無人島から自力でイカダを作り、島から出るまでのタイムを競う『脱出島』は名物企画です。『無人島にとり残されたらどうする?』というテーマで、出演者は45Lのリュックひとつ=ワンバッグに入る分の持ち物のみを持ち込み、それ以外は島にある限られたアイテムだけで有人島へ脱出するというもの。

 食料や飲料水は持ち込み禁止なので、毎回出演者が知恵を絞り、自力で火をおこしたり、水を入手して無人島で奮闘する姿や、全力でイカダを漕いで無人島から脱出しようとする姿に多くの視聴者から感動の声があがっています。

 スタッフにお願いするようなシーンがなければ基本的に出演者が一人ですべての作業を行い、手作りイカダで荒れた海を渡る。離れたゴールに辿り着くまでの道のりは困難の連続で、脱落者も多い。そんな中サバイバル術に長け、何度も脱出に成功しているあばれる君は、物づくりの楽しさや、努力の大切さを子どもに訴え、多くの子どもたちから支持されており、『Mr.冒険少年』ともいわれています」(テレビ誌ライター)

1月3日放送の正月特番「脱出島・お正月大会」は4時間放送の豪華版で、あばれる君、ハリセンボンの2人、Sexy Zoneの菊池風磨の3組が「脱出島」に挑戦した。ちなみに「絶対王者」あばれる君は唯一、持ち込み可能なワンバッグもナシというスタイルで挑んでいた。

(中略)

今回の特番のためのロケが開始される直前の11月中旬、「文春オンライン」に1通のメッセージが寄せられた。それは、『冒険少年』の“過剰演出”に嫌気がさし、これまでの過酷なロケで疲弊しきったという、ある「現場スタッフを名乗る人物」からのSOSだった。以下はその主要部分の抜粋である。

《番組制作において、ある程度の「やらせ演出」はつきものですが、この番組は度を越しています。番組の目玉企画「脱出島」は、ゲストがリュック1つで無人島に行き、自力で脱出を試みるものですが、実情は酷いものです。

 船づくり、無人島にあるもので、ゲストが自力で制作しているように撮影していますが、実際はスタッフが材料を無人島に持ち込み・数日前から作成しています。撮影用に一部分だけ演者がとりつけたりして、実際に作っているように見せかけていますが、サバイバル専門家がメインで作成しています。

(略)いかだで無人島を脱出するには無理があります。実際はある程度までとれたら、船でロープで引っ張って牽引しています(実際に脱出できた例もあります)。演者のスケジュールの関係などで、十分な撮影時間がないときは、ドラマのように順番を入れ替えて撮影します。ある程度のいれかえはあるにしても、島についてすぐに脱出のシーンを撮り始めることもあります》

メッセージにはロケで実際におこなわれている多くの“過剰演出”の手法が具体的に示されていた。一部出演者には無人島内で飲料水や食料も提供され、無人島ではなくホテルに宿泊することもあるという。さらに、長年おこなわれた“やらせ”は既にスタッフ間で当たり前の感覚になっているとも記されていた。

《誰もそのことについて疑問を感じていません。また、長時間にわたる過酷な撮影、やらせ演出の噂で、スタッフが中々増員されないこともあり、労働環境も杜撰なものになっています。ロケ5日間ほぼ寝れない、ということもあります。(中略)誰も疑問を抱かなくなってしまっているこの状況、さらにスタッフの勤務環境による過労死などの危険性、テレビ番組制作の在り方に、大きなわだかまりを感じ、ここに報告させていただきます》

 取材班はこのメッセージの送り主に接触を試みようとしたが、叶わなかった。

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