2019年12月23日に朝日新聞出版のAERA(アエラ)の雑誌で、作者のけらえいこさんがあたしンちの連載を新たに始めた。noteというサイトでもAERA(アエラ)で連載されている作品を読むことができる。
その新連載のあたしンちの作品の中で注目したい点がある。それはAERA版のあたしンちで主人公のみかんの親友の一人であるしみちゃんが初登場したことである。
去年のクリスマスの頃から新連載あたしンちが27回連載されてきた。22回目の回ではみかんがしみちゃんのことを発言したが、しみちゃんがAERAで連載されている時に今回の回まで登場することはなかった。
以前、読売新聞日曜日版で連載されていた時と現在連載されている朝日新聞出版のAERA(アエラ)での、みかんとしみちゃんとのスマートフォンでのチャットのやり取りから、仲の良い関係性は相変わらず変わっていないことが推察できる。

あたしンちの主な登場人物は、都立の高校2年生である長女のみかん、公立の中学2年生の長男ユズヒコ、専業主婦の母、サラリーマンの父である。彼らは、田無で分譲の3LDKのマンションに住んでいる設定であり、所謂核家族である。
先にみかんとしみちゃんの関係性が良いと述べたが、読売新聞日曜日版で連載されていた当初からそれは変わっていない。
みかんがしみちゃんを夏祭りに一緒に行こうと誘い二人で訪れて、出店のたこ焼きを食べている時にお互いの理想の彼氏について熱く述べる描写がある。みかんは寝ないでずっと話をすることができる旦那のような存在の彼氏が欲しいと言うのに対して、しみちゃんは泣く彼氏をそっと抱きしめて彼氏の宿り木になれるような関係性を望んでいると語っていた。
このように、みかんとしみちゃんはお互いの胸の内を赤裸々に語り合うほどの関係性である。
今回の回では、しみちゃんが見た夢の話から物語が展開していく。彼女がみかんに赤裸々に夢について語る描写やみかんの反応が必見である。
新連載あたしンちのストーリーの中で、主人公のみかんの親友の一人であるしみちゃんが今後のどのような形でみかんとのコミットメントを持ち続けていくのか追って確認したいところだ。