2019年12月23日に朝日新聞出版のAERA(アエラ)の雑誌で、作者のけらえいこさんがあたしンちの連載を新たに始めた。noteというサイトでもAERA(アエラ)で連載されている作品を読むことができる。
その新連載のあたしンちの作品の中で注目したい点がある。それはユズヒコの変らない母への温和な接し方である。
以前、読売新聞日曜日版で連載されていた時と現在連載されている朝日新聞出版のAERA(アエラ)での、主人公のみかんの弟であるユズヒコの母への接し方や態度が異なる印象をユズヒコの母への態度が変わった?という記事で筆者は報告した。しかし、今週のユズヒコの母への態度を踏まえると、その週の回のユズヒコの母へのきつい態度はイレギュラーであったのではないかと筆者は考える。

あたしンちの主な登場人物は、都立の高校2年生である長女のみかん、公立の中学2年生の長男ユズヒコ、専業主婦の母、サラリーマンの父である。彼らは、田無で分譲の3LDKのマンションに住んでいる設定であり、所謂核家族である。
先にユズヒコは母に対して温和であると述べた。しかし、2020年3月16日に発売されたAERA(アエラ)No.14の作品中のユズヒコの母へのいくらかきつい態度程ではないが、ユズヒコが母に対して怒って感情的になることもある。
ユズヒコが必ずご飯を2杯おかわりするため、母が初めから3杯分盛ると彼は怒った。また、作ったばかりの眼鏡の度がもう合わなくなったとユズヒコが言ったため、母は今度はう〜んと度をキツく作ってもらいなさいよとユズヒコに注意したら彼はとても怒ったのである。ちなみに、母は自分のせいとは思わず反抗期と考えていた。(あたしンち 5巻 No.3参照)
今回の回では、ユズヒコと母のあるやり取りがある中で彼が母に対して反論するが、物腰柔らかく温和に意見を述べている印象を受ける。イレギュラーな時があり感情的になることが見受けられるユズヒコであるが、状況を考えて感情をあらわにする彼はクールで温和なイメージを私達に与える。
朝日新聞出版のAERA(アエラ)の雑誌で連載されるあたしンちでの、今後のユズヒコの行動や発言に注目したいところだ。