感染症拡大の影響を受けて、今年の新入社員の多くがリモート研修、オンライン講座などを受けており、いつまで続くかわからないコロナ禍に不安を抱えている新入社員も多くいる。
そんな中、リモート研修ですでにクビを言い渡された新入社員がいた。
その理由と、その後の彼の行動が議論を呼んでいる。
法政大学を卒業後、一部上場IT企業へ

彼は六大学の一つ法政大学の文系学部を卒業し、東証一部上場の某IT企業に新卒社員として入社した。
4月1日の新卒研修は新型コロナウイルスの影響によりオンラインで行われ、マナー講習、人事のセミナー、グループ課題などがあったという。オンライン講座では、原則ワイシャツを着るなどの決まりがあった。
1か月後、会社からの電話

リモート研修が1カ月過ぎたころ、人事担当から「明日急遽会社に来るように」という電話が入った。
会社に向かうと「君はうちの会社に合わない。自己都合か、会社都合かどちらか選んで会社をやめてもらう」といった内容を言い渡された。
「画面越しのマナー」が原因
突然の解雇の原因は「オンライン研修を受けている際の態度が悪すぎる」という理由だった。
特に、「画面越しであごの下が見えないことがあった」「ワイシャツの上にカーディガンを羽織ったこと」「立膝で話を聞いていたこと」などを指摘されたが、本人は一部内容を否定している。
その後「クラウドファンディングでプログラミングスクールに通いたい」
解雇を言い渡され無職になってしまった彼は、エンジニアを目指すためプログラミングスクールに通うことを目指した。しかし、そのためのお金がないため「クラウドファンディングで学費を集めようと思っている」と言った。
スクール費用などの概算は、【学費70万円、最新のMacBook Air14万8000円、クラファン手数料を含む合計100万円】である。
支援してくれた方には「僕とお茶する権利」をあげます!

クラウドファンディングで学費を支援してくれた人に対しては、「僕がアフリカ旅行に行った時にもらった各国の小銭のおつり、旅の写真、あとは僕とお茶する権利を与えようと思っています」とのことだ。
非難の声殺到
リモート研修でクビを言い渡されたことに対し同情の声が多く上がるかと思えば、そうではなかったようだ。
学生時代に借金をして海外旅行へ
非難の多くは彼の学生時代の行動から読み取れる思考の危うさに向けられている。
2019年の9月にアフリカ旅行のため20万円、タイ旅行のため20万円を消費者金融から借金していた。しかし利息分しか返せておらず、元本が減っていないことにもしばらく気づかず、いまだに大半の借金を返せていないようだ。
また、入社前に会社から課題を出されていたものの、「旅行があるので提出が遅れる」と伝えていたことにも批判が集まった。