テスラの時価総額が業界トップのトヨタに迫る「中国がなければ今日のテスラはなかった」

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2020年1月7日、中国版テスラのオーナー向けイベントでイーロン・マスク氏はダンスを披露し、「中国がなければ、今日のテスラはなかった。」と語り、中国にEVの研究開発所を設けると発表し、カーデザイナーを募集し、「中国風テスラ」の生産計画も明らかにした。

発表イベントでダンスを披露するマスク氏

中国市場に溶け込むために、テスラCEOイーロン・マスク氏は多大なる苦労をしてきたと言える。




中国での戦略

テスラはこれまで、ショート動画配信サイトに広告を出したり、中国に研究開発・デザインセンターを開発する計画や、「中国風」のデザインをしたテスラの生産計画を発表している。

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つい先日も、OTA(Over The Air=無線通信でデータの送受信をすること)技術改良後に、麻雀やトランプなどのゲームのほか、動画サイト「優酷(Youku)」や「ビリビリ(bilibili)」の画面にコメントができるようになる機能などを埋め込む予定だと発表した。また、ECプラットホーム「天猫(Tmall)」にショップを開設し、自動車部品を販売することも発表した。

テスラがここまで中国人消費者に合わせた方式をとるのは賢いビジネス手法でもあり、何か含まれている意味があるような気もする。

そして、2019年下半期は2四半期連続で黒字となり、中国市場で好材料が相次いだのもあり株価は上がり続けた。株価は一時968.99ドル、時価総額は1600億ドルにも達し、ドイツ・フォルクスワーゲンを上回り、時価総額1937億ドルのトヨタに迫った。

イーロン・マスク、中国での夢

アップル社が10年前中国市場へ進出した時、テスラはすでに中国市場に目をつけていた。

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2013年、中国市場へ参入する前にテスラは「中国委員会」という独自で中国市場や法律を研究する組織を立ち上げ対応してきた。このことが、中国市場に馴染めなかったアマゾン(Amazon)、Uber、Oracleなどの他の米企業との差別化を生んだ。

イーロン・マスク氏はマーケティング活動に一切投資しないことで知られていたが、中国市場参入を決めてからは考えを改めたようだ。

2019年以来、自動車メディアとドライバーが参加できる試乗イベントを頻繁に開催したり、同社幹部が積極的にメディアと交流するなどしている。このほかSNSプラットフォーム上で宣伝活動をしたり、バイドゥマップ(百度地図)と連携するなどして自動運転に向けても着実と準備を進めている。

しかしイーロン・マスク氏が目指すのは、真の「中国テスラ」を造ることである。

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将来的にグローバル本社を中国に置き中国人CEOを採用することまで考えている。昨年8月に開かれたWAIC2019(世界人工知能大会)では「中国こそが未来だ、そしてその未来は世界の人々に感動を与えるだろう。」とまで述べた。

中国市場での困難と好機

そんな順調な様子を見せる同社も、2014年中国での独資工場建設計画の申請が却下されていたのだ。ここでマスク氏は諦めず、自ら中国のテレビ番組に出演し自分の起業経歴を言葉巧みに語り、一躍ファンの心をつかんでカリスマ的存在となった。そのあとも度々中国を訪れている。

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2018年7月、中国の政策開放が進むにつれて、ついにテスラ社は上海政府と中国工場建設の契約を交わしたのだった。

そして2020年1月7日、中国版テスラのオーナー向けイベントでマスク氏は感謝の意をこめて「中国がなければ、今日のテスラはなかった。」と語った。

「中国で生産→中国で設計」という方向転換を行うようだ。「中国風テスラ」の希望に満ちた中国での長い道のりがスタートした。

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